今年の1月1日に能登半島で大きな地震がありました。中でも珠洲市、輪島市では甚大な被害が出ているようです。 実は私の両親は輪島市の出身で、子供の頃夏休みに里帰りとして毎年のように輪島市には訪れており、海岸線が盛り上がって港が使えなくなった辺りはよく海水浴をしていたところです。 被害にあわれた方には言葉の掛けようも無いのですが、あの辺りは古い家が多く、地域性としてか立派な瓦屋根を葺いているお宅が多くみられます。 地震の強さや揺れ方にもよりますがやはり屋根が重いとそれだけ構造躯体に係るエネルギーも比例して大きくなります。 金属屋根なら崩れなかったとは言えませんが、瓦屋根でなかったらと思わずにはいられません。 確認申請上簡易な計算で瓦屋根と金属屋根で構造体の強さにかける係数が決まっていました。重い屋根の家には筋交いを多く配置し、軽い屋根の家には少ない筋交いで良いとの判断で設定していたので、揺れに対しての構造の強さは同じであるとの判断かと思います。 もし御自宅が瓦屋根の家でしたらこの機会に金属屋根への吹き替えをご検討してみてはいかがでしょうか。 先に書いた様に現在瓦屋根の構造は軽い屋根の構造よりも強く設定しているはずですので、現状の瓦を取り払い金属屋根に葺き替えるだけで揺れに対して高い効果がみられるはずです。 金属屋根に対して瓦屋根の重さは実に6倍にもなると言われています。葺き替えてしまえばすべて安心とは言えませんが少なくとも今よりは有利に働く事は間違いありません。 地震はいつどんな大きさで来るかは誰にもわかりません。いつか来るその時に備えてご一考くだされば幸いです。
能登半島地震